ブログ VOICE~心のとびら

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2015年01月04日

新しい年

 2014年も、あと5分で終わるというタイミングで電話のベルが鳴った。島根県津和野町在住の従姉妹からである。今回で7回目の「除夜の鐘」実況中継。受話器の向こうからゴーンと力強い鐘の音が響いてくる。今回は、とても明るいエネルギーを感じた。あらゆるしがらみから解放されたような軽やかなエネルギーが伝わり、身体中がそのエネルギーで満たされた。

そして、私の心の奥底はスキップをしたくなるような軽さ、穏やかさで2015年を迎える事ができた。こんな気持ちで新しい年を迎える事ができるとは。感謝の気持ちが溢れ、思わず宙に向かって合掌しました。

午前中は、前日に受け取れなかった宅配が届いた。3回目になるが、京都在住の大学時代の友人からの、とっても嬉しいプレゼント。手作りのシュトーレンと、干し柿とお餅。彼女はお菓子作りのプロの顔も持っていて、愛情込められた絶品である。お陰さまで、幸せな気持ちでお正月を迎えられました。

                  

今年は昨年出始めた芽が成長し、幾つかの花を咲かせてくれるのがとても楽しみである。既に花は絶対に咲く!という揺るがない前提のもとに。

たくさんの方々のお力に支えていただいている事を感謝して、自分らしく気負わず進んで行こうと心に誓った、2015年1月元旦でした。


Glück ✨🎍✨    ワクワク感と共に出発 〜  🎵🎵🎵

2014年12月29日

振り返って

 今年も残すところ、あとわずかとなった。東京の街はどこも人で溢れ、寒さを忘れるくらい賑わっている。

先月の事になってしまったが、とても印象に残る事があった。仕事の合間に上手く時間の合う映画館を探して、同じ映画を3回も観に行った。11月1日から上映された実写版「美女と野獣」。

                          

これは、ディズニーのアニメやミュージカルの世界で有名な作品だが、私個人としては、以前はあまり興味を感じなかった。でも今回は、1740年に書かれた女流作家の原作小説を徹底検証し、今までとは違う観点から描かれたという事で、とても興味を感じた。

大きなスクリーンに広がる幻想的な世界、主役のベルと野獣の丁寧で繊細な心理描写、個性的な登場人物、臨場感溢れ包む音楽 、魅力的なキャスト陣 . . . どれもが惹き込まれた。気がついたら、身体中がビリビリして涙が止まらなくなってしまった。悲しい訳ではないのに、心の琴線に響き続けた。特にベルが窮地に追い込まれても諦めず自らの手で運命を切り開き、最後は自分だけでなく、野獣を含む大切な人達を幸せに導く姿には魅了された。この女性像が1740年に、女性によって書かれた事にも驚いた。大人が感動する傑作に出逢えました。

観終わって明るくなった場内を見渡したら、1人で座っている男性があちこちに見え、少しビックリ。帰ろうと立ち上がったら、私の前の列に座っていた若いカップルの男性の方が、ハンカチで涙を拭いていたのが目に入った。何だか心が温かくなり、嬉しくなった。ここでも感動をいただきました。


Glück   💓   もう1度、大きなスクリーンで観たーい !!✨✨✨   

2014年11月03日

秋も深まって思う事

 春から始まった執筆作業の第1段階が一段落した。その間、季節と時間は大きく動いた。今年も残すところあと2ヶ月弱。

                    

フーッと静かに息を吐いて目を閉じると、過去7年間の様々な事柄が鮮明な映像と共に蘇ってきた。振り返ってみるとこの7年間は、毎年が面白い出来事、体験の積み重ねだった。そのどれもが貴重な出来事であり、貴重な体験であり、思い出すと感慨深いものがある。あっと言う間の7年だったけれど、その何倍ものとても濃い時間をいただいたと感謝の気持ちでいっぱいになる。また今年は、特に今までにない経験をさせていただいた年になった。それは今までの人生全てがこれからの進むべき道の準備だった、これから自分の本当の人生が始まる、と心の奥底で感じさせてくれる経験だった。そして、作業はもう既に次のステップに移っている。来年は、はっきりと現実の形としての結果が目の前に現れ、受け取れると信じ、今は感謝の気持ちと共に自分の出来る事を淡々とやるのみ。

同時に、たくさんの方々に助けられ力を貸していただき、恵まれた人生を歩める自分は何て幸せなんでしょう . . . としみじみ思う。

そんな事を思いながら歩いていたら、可愛い秋を見つけた。何だかとっても嬉しい!

                    


既に始まっておりますが、秋の新しい 歌 & 発声の講座 「 Casa di Musica vol.7」「NHK学園・国立オープンスクール『みんなでハーモニー』」のご案内をHPに掲載しました。ご興味のある方はご覧になってください。


Glück ♪♪♪   どんぐりころころ どんぐりこ〜♪ 拾いながら懐かしい歌詞が思わず ?! 〜♩♫

2014年08月19日

音に誘われて

 先月、激しい雷雨と共に梅雨が明け猛暑の夏が始まったが、気が付いたら、月をまたいで8月も後半に入った。まだまだ陽射しの強さは、衰えそうにない。

今夏は最近まで、5月の終わり頃からレギュラーのお仕事と平行して、執筆作業が続いた。今月に入り少々疲れが出てしまい、夏風邪を引いてしまった。このお盆でようやく体調が戻り、ちょっと気分転換と称して、先週末はライブコンサートに出かけた。

                

汐留のBLUE  MOODというライブハウスで行われた、KINGのコンサート。この日は、グループのリーダーの佐野篤さんを中心に、フルメンバーの出演だった。

佐野さんには、3月の私のリサイタルで、音響の方でお力を貸していただき、また有難い事に、教えを請う事ができた。佐野さん、その節は大変お世話になりました。

ご本人の創られ、奏でられる音楽は、決して一言で片付けられる枠の中のものではない。どこか懐かしく、多種の民族と国籍が混ざり合い、尚且つ時代に納まる事なく、時空と空間を超えた独自のワールドである。紡がれる「 詩 ・声 ・音・旋律 . . . 」どれも、ご本人の個性であり人柄が滲み出ていて、その大きさに圧倒された。メンバーの皆さんが先鋭のミュージシャンでありながら、佐野ワールドの大切な柱の一本一本になっていらしたのが、とても印象的だった。余程の信頼関係があり、佐野さんご自身の才能と魅力に惹かれての事と、拝察しました。

                                                

ガンガン鳴り響く大音響の中、不思議な事に、身体は楽なのである。身体の中が開いた感覚になり、とにかく心地の良い時間でした。


Glück ♪♬♩☆♫    ご縁に感謝です !  〜 ♪

2014年06月13日

またね ③

 暦が6月に変わったとたん、東京も梅雨の季節に入った。そして、今年もまたこの時期を迎えた。

大学時代からの友人が旅立って、丸3年が過ぎた。走馬灯のように、彼女との思い出が浮かんでは流れて行く。学生の頃はあまり親しいお付き合いではなかったけれど、卒業してから点で繋がり、2009年2月から急に濃いお付き合いが始まった。それから約2年間は、ブランクを一気に埋めるように、飽きる事なく語り合った。昼夜を問わず時間ができると語り合った。この頃の私は、彼女にたくさん助けていただいた。笑い、時には叱られ、励まされ、口論もし、お互い涙を流しながら話した事も何度もあった。殆どが電話での会話だったけれど、私にとってはこの2年間の彼女との会話は、大切な人生の軸の一部となった。

2歳年下の彼女は生粋の江戸っ子気質で「 すっとこどっこいの、おたんこなす! ! 」と電話の向こうから唾を飛ばす勢いで、私を叱り飛ばしたものだ。貴重な2年間をいただいたと、今は感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。

                   

一昨日は、ご主人と京都在住の同級生の友人3人との、彼女を偲ぶ会だった。今年は、かつて、彼女とご主人の散歩コースだった日本橋から浅草を散策した。雨にも降られず、梅雨時にしては爽やかな風が吹いて、心地の良い散策となった。日本橋では老舗巡りをして浅草へ移動し、ご夫妻の行きつけだった鰻の老舗・前川さんで献杯して、鰻の蒲焼きに舌鼓を打った。建物は隅田川沿いなので、お座敷からは駒形橋、キリンビールの金色のきんとん雲、スカイツリーが一望でき、時折通る観光船にちょっぴり心が躍ったりもした。

                   


そう、貴女はご主人とこんなふうな絆の紡ぎ方をしていたんですね。決して派手ではなく、地に足をつけて、お互い真正面からきちんと向かい合っていたんですね。ステキな思い出を、たくさんご主人に残したのが伝わってきました。イイご夫婦だったのね。


                   

気が付くと辺りはすっかり黄昏れてスカイツリーにライトが灯り、時々、雲に隠れそうになったりして幻想的な風景に様変わりした。その後、京都の友人の宿がある日本橋に戻り、何だか別れ難く、終電近くまでお茶をしながら話しに花を咲かせた。「 来年の偲ぶ会は隅田川クルーズにしよう!」と盛り上がり、握手をして解散した。ご主人は、自宅までの彼女との思い出の散歩コースを、歩いて帰られた。去年よりはほんの少し軽い足取りで。


Glück 〜 ♪      貴女も、どこかで観ていたのかしら ?  いっぱい、いっぱい、ありがとうね。              

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