ブログ VOICE~心のとびら

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2014年03月19日

〜 優しい風 〜

3月も半ばを過ぎ、このところ東京も、ようやく春の光と風を感じられる陽気になってきた。そんな中、15日は、歌い手としての私の大切な日となった。Yasko Presents  vol. 2 Afternoon  Show   春のひと時をご一緒に . . .  ~ 優しい風 ~  リサイタルを開いた。ピアノ伴奏は、ここ2年間サポートしていただいている安藤麻吏亜さん、ゲストにピアニスト & 作曲家の馬場 存(あきら)さんをお迎えした。

会場はご縁をいただいて、日比谷のレストラン アラスカ プレスセンター店で、開かせていただいた。日比谷公園を眼下に、プレスセンタービル10階の店内は、公園側が一面のガラス窓、そして高さ15mのドーム天井のゆったりとした空間で、お客様には美味しいお料理を召し上がっていただき、コンサートへと繋げさせていただいた。

                          

今回、~ 優しい風 ~ をテーマにしたのは、春の日の穏やかな午後に日々の忙しい日常から離れて、ひと時を音楽で楽しんでいただきたい、心を癒していただきたい、そんな音楽をお届けできたらという気持ちからだった。そのような思いでゲストの馬場 存 さんに出演をお願いし、選曲もしていった。

3年前から始まったジャンルの垣根を越えての選曲、マイクと発声法を使い分けての歌い方は、今回も続いている。クラシックから映画音楽、ポップス、スタンダードジャズの世界から。

                                                    

伴奏の安藤麻吏亜さんには、この2年間、何度もサポートしていただいてきたが、今回、今までとは違う角度からお互いの感性を感じ、曲を捉えられたように思う。合わせの最中、お互いが一段深い、太い所から音楽を求め目指し始めたように何度も感じた。麻吏亜さん、ここまで私を助け、引っ張ってくださり感謝しております。今回、私も少し前進できたという事でしょうか。

. . . でも、毎度の事ながら終わってみると、今回も自分の問題点と次への課題がたくさん出てきて、しばらくはため息をついてテンションの低い自分がいる。時間差で、これはまだまだ成長できるという事!とポジティブな方向に切り替え始めている自分もいたり . . . 。お勉強は、果てしなく続きますね。

ゲストの馬場 存さんには、お話しとご自身の作曲された曲のピアノソロ3曲とアンコールの1曲をご披露いただいた。お客様がとても心穏やかに、そして、大きく引き込まれていき、また、自分も感動というひと時をいただいた。音楽の展開で心が色々な形に変化し、瞼を閉じると映像が浮かびシーンは広がり、それに応じて身体の筋肉の重みまでも変化し、感性の世界が研ぎ澄まされていった。今までコンサートの最中に、自分が歌う事をひと時でも離れて、心の琴線に響く感動を得た事があったでしょうか? たぶん、初めてだと思う。貴重な体験でした。

                     

そして、今回はコラボという、私にとって生まれて初めての新しい試みもあった。馬場さんの作曲された曲に、歌詞をつけさせていただき、ご本人の伴奏で歌わせていただいた。音源をいただき何度も聴いているうちに、言葉が湧き上がってきた。そして膨らみ、歌詞が誕生した。そこから、この曲に1番フィットする言語は?とアンテナが立って、そう、英語!英詞だ!と、次には英訳を始めている自分がいた。充実した時間だった。

練習が始まると、正直、しばらくは混乱と苦しみの時間が続いた。どんな声で歌えばこの曲が光るのだろうか? 自分の個性も考慮しながら、どのような歌い方をすればこの曲が1番良い形になるのだろうか? 果たして、自分がこなせるのだろうか?  迷い、葛藤し、模索が続いた。でも、合わせと話し合いの回数が増えていくと、だんだんと形が見え始め、2月の終わり頃に自分の中に一応の形が出てきた。本番は緊張もしたが歌っていくに従い、今までにない角度から歌を捉えている自分もいた。新しい発見。

                             

この3ヶ月近く、とても貴重な経験をさせていただきました。そして、新しい引き出しが増えました。馬場さん、心から感謝いたします。


このリサイタルを振り返ってみて、たくさんの方々のお力に支えていただき、どんなに自分が恵まれているかをあらためて感じ、そして歌い続けられる自分は幸せであり、今、感謝の気持ちでいっぱいです。人のご縁が繋がりお借りできたレストラン、レストランのスタッフの方々、ご参加くださったたくさんのお客様、PAを助けてくださった音楽アーティストの佐野 篤さん、写真家の五味明憲さん、受付 & ステージマネージャー & チラシ・プログラムのデザイン の宮本文秀・伊藤あみかご夫妻、伴奏の安藤麻吏亜さん、そしてゲストの馬場 存さん、皆様、ありがとうございました     

                                          

ご縁に感謝いたします。このご縁を大切に育てていきたいと、しみじみ願う自分がおります。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


Glück ♫♪♩ 〜   打ち上げも楽しかった! 皆さんとの不思議なご縁を感じた時間でした。

2014年02月09日

大雪の日の演奏会

 2月も節分が過ぎ、昨日、土曜日の東京は20年ぶりの大雪だった。夕方からは45年ぶりの暴風雪。そんな天候の中、午後からプロデュースさせていただいている合唱団の本番のステージがあった。会場は、日暮里サニーホール。今回は第1回定期演奏会で、プロのソリストもお迎えし、アカデミックな演奏会となった。演目は、モーツァルトの「天の女王」「戴冠ミサ曲」。そして、ソリスト・山田綾子さん、久保田尚子さん、渡辺 大さん、狩野賢一さんによるモーツァルトのオペラアリア。

            

                    

                                                                                    プログラム

朝の9時から舞台セッティングが始まり、ピアノの調律と続き、合唱団員、ソリスト4人、ピアノ・オーボエ・チェロの3人、指揮者が揃った午前11時30分からG.P.開始。まず大雪の影響で皆さんが無事に会場に辿り着けるか心配だったけれど、皆さんの気迫で心配は吹き飛ばされた。団員の皆さん、お顔がキラキラしていて、ナイステンション。

外は静かな白銀の世界。14時30分開演の本番のホール内は、演奏の流れと共に熱いエネルギーが充満し輝いていった。肉体から高らかに鳴り響く歌声と楽器の音色が混ざり合って一体となったハーモニーは美しく、ホールの天井を突き抜けて、まるで宇宙に響き渡っているようにさえ感じた。

アンコールのアベベルムコルプスが始まると、色々な思いが交錯して込み上げるものがあり、涙で目の前が霞んでしまった。終了後舞台袖で、歌い切って高揚した表情で戻って来る団員の皆さんをお迎えし、更に涙が頬を伝わった。団立ち上げの準備の時からタッグを組んできた指揮者の小津準策さん、ピアニストの原 恵子さんの目にも大粒の涙が光っていた。団員、ソリスト、指揮者、楽器、スタッフ、各々の皆さんとお客様の温かいエネルギーが結集してステキな音楽を創る事ができ、合唱団が無事に出航できたのを確認した瞬間でした。更に、お帰りになるお客様をお見送りしている時は、至福の時間でした。ありがとうございました。


大雪のお陰で、忘れられない記念すべき演奏会になった。そして稀にみるお天気を味方にしてエネルギーをいただき、内容の濃い演奏会になったとしみじみ思う。


足元の悪い中をお越しくださったお客様、演奏会を裏から支えてくださった宮本文秀・伊藤あみか夫妻を中心とするスタッフの皆さん、華を添えてくださった実力あるソリスト・楽器の皆さん、写真家の五味明憲さん、心から感謝いたします。そして参加された団員の皆さん、お疲れ様でした。10ヶ月間、一緒に音楽創りにご参加くださり感謝いたします。楽しかったですね ! しばらくは、お疲れ等お身体気を付けてお過ごしください。寒さもまだまだ厳しい日が続きそうです。呉々もご自愛ください。


次回は、4月から第2弾、ロッシーニの「小荘厳ミサ曲」の練習が始まります。ご参加、お待ちしております。また一緒に歌い、楽しく音楽を創りましょう !


Glück  ♪♬♩〜  指揮者の小津さん、ピアニストの原さん、これからもよろしくお願いいたします。  Vielen Dank !!

2014年01月04日

新しい年


 今年も、昨年の年明けと同じように、津和野の従姉妹からの電話「除夜の鐘 実況中継」で、明けた。2008年から続いている。今年で6回目。感慨深いものがある。激動のような人生の転換期が起こってから、毎年しっかりと強い鐘の音に背中を押していただいて来た。そして、今回は静かに大きく、自分の中の変化を感じた。鐘の音がとてもおおらかに感じた。身体の細胞の隅々にまで振動し、身体と音が同化していた時間があったのをしっかり覚えている。6回目にして初めての感覚が自分の身体の中に生まれたのが、新鮮な驚きであり、とても嬉しかった。

今年は、どうやら新しい流れのスタートになったようです。従姉妹にも感謝ですね。ありがとう !

そして、もう一つの新鮮な驚き。

ピンポーン ♪  お届け物でーす。インターホンの画面に宅配便のお兄さんの映像が写っている。えっ? 何 ? 元旦に何で? 一瞬、頭の中が交錯した。それは京都の友人からの贈り物だった。ドイツ人のご主人との生活で、彼女の習慣になったお菓子作り。今は、声楽家とプロのお菓子作りと、2つのお顔を持っている。


                     


届いたのは「シュトレン」。ドイツの伝統的なお菓子。一昨年のクリスマスにもいただいた。彼女の作るシュトレンは程よいしっとり感があり、ナッツと洋酒付けの大きな干しぶどうで、ぎっしり詰まっている。彼女の温かい心と絶品のシュトレンのお陰で、豊かな、幸せな気持ちで新しい年が始まるのを受け取れた。心から感謝です。

今年は、元旦からちょっとステキな風を感じる。これから1年どんな展開があるのか、既にワクワクの風に包まれているのを感じる。そしてどんな時にも忘れたくないのが、自分らしくという言葉。


では、今年は、自分らしく、そしてステキな風に乗って進んで行きましょうか。さあ、始まり、始まり 〜   ☆  〜  ☆


Glück  ♡          自分が変わると、周りも変わるって、本当だと思う。実感 !

2013年12月31日

ありがとう !

 2013年もあと数時間で終わり。今月は、本当に「師走」という意味の如く走って過ぎてしまった。日々、新しい出来事、新しい出会いと続いて、恵まれた時間の中で生きてゆける事に、しみじみと感謝した月だった。

振り返ってみると、今年一年も「師走」× 12 だったように思う。時には、どこへ行きなさいと言われているのだろう、と頭を傾げ、悩んだ事もあったけれど、ここまで来ると全てが繋がっていたんだ、と頷けることばかり。近い未来、遠い未来までの準備をもれなくさせていただいていた事に、感謝です。ご縁をいただいた皆様にも、心より感謝いたします。そして既に、来年のコンサート、呼吸法・発声法の新しいクラスの開設、合唱の団体のプロデュース等、形が見え始めている。


2013年、ありがとうございました。


来年の一部宣伝です。

1月8日(水)14:30 より、日暮里 La ら ら サロンで、Casa di Musica 〜 楽曲を使ったヴォイストレーニング講座 vol.5〜 が始まります。詳細は、来年初め頃に、HP で発表いたします。ご興味のある方は、ご覧になってください。

ちょっと先ですが、3月15日(土)の午後、日比谷のレストラン・アラスカ 日本プレスセンター店で、アフタヌーン ショー  YASKO PRESENTS vol.2 〜 優しい風 〜 を開きます。今回も、クラシックからスタンダードジャズ、ポップスと幅広いジャンルから曲目を選び、マイクと発声法を使い分けて歌います。


                                           

                              レストラン アラスカ 日本プレスセンター店


ゲストには、ピアニスト・作曲家の馬場 存(ばば あきら)さんをお迎えし、ご自身の作品のソロ演奏をご披露していただきます。また、コラボもさせていただきます。先日、新曲をいただき、只今、歌詞を作詞準備中です。私自身、馬場さんの音楽世界観は勿論の事、このコラボはとても楽しみです。コンサートの詳細も、来年初め頃に HP で発表いたします。春のひと時に、皆様、是非お越しいただけましたら幸せです。


Glück ♩♫♩♬ 〜   2013年、Tschüβ !  

2013年11月30日

Lange nicht gesehen !

 今年も残り1ヶ月となった11月最後の今日、懐かしい再会の為、東海道新幹線で名古屋へ向かった。トンネルを抜けて時折観える車窓からの景色は、お天気に恵まれたのも手伝って、心をホッと和ませてくれた。車内の温度も程良く、いつの間にかウトウトして、あっという間に名古屋に到着。再会のお相手は、ドイツ留学時代に大変お世話になった足立恵美さん。人生の大きな転換期に、たくさん助けていただいた。私にとって大切な恩人。


                         


彼女はドイツ在住のソプラノ歌手で、歌劇場に所属して長い間活躍されてきた。今回一時帰国され、私とは4年ぶりのハグで始まった再会。この4年もの間の出来事を、お互いかいつまんで報告。人生この年齢になると何かしらあるのねー、と頷き合って予定の3時間は一瞬にして過ぎた。そして最後は各々の夢を語り合い、来年また会う事を約束して、ハグでサヨナラ。


恵美さん、貴女の国境や人種を超えた枠にとらわれない大きな夢が実現する日を、私は楽しみにしてますね。決して、実現不可能なプロジェクトではないですから。今日は、本当にありがとう !


Glück  ♫   「いば昇」の櫃まぶしは絶品 ! 美味しかったー ♡

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