ヴォイストレーニングというと、歌のための訓練と思われがちですが、実際は、歌を含む声の出し方への効果にとどまらず、メンタル面にも大きな影響をもたらします。人前に出るとあがってしまったり、上手に話ができない . . . . などにも、赤ちゃんの頃の呼吸と発声である「野生の呼吸と声」（私は20年以上前からそう呼んでいます）を取り戻すことにより、緊張の中でも身体と心を落ち着けることができ、自分の持てる力を十分に発揮することが可能になります。
　たとえば、緊張すると舌根が上がってしまい、同時に横隔膜も収縮して上がり、呼気が強くなり過ぎて呼吸のバランスが崩れてしまいます。結果、冷静さを失ないがちになります。「野生の呼吸と声」は、呼気と吸気のバランスを取る呼吸法・発声法で、常に重心を落ち着けて、深い呼吸と緩みの中で呼吸をコントロールするので、脳を含む全身の代謝が格段に上がり、大きな効果が期待できます。

　私は、クラシックの世界はもとより、芸能界、邦楽界、仏教界、また精神心療内科の医学会からも必要とされた、発声指導の第一人者であった、故木下武久氏の元で学び、その後、国内外で歌い手としてステージの経験を積み重ねながら、指導者としても、300人の合唱団から個人の規模において約40年間、臨床経験と共にメソードの研鑽を積んでまいりました。そしてこれまでに、13歳から92歳まで（学生、声楽家、ビジネスマン、主婦、医師、俳優、クリエイターなど多岐にわたる）累計5000人に、ヴォイストレーナー、歌唱指導者、メンタルヴォイストレーナーとして関わらせていただいております。

　レッスンを受けていただいている方々からは、年齢を問わず、声が出しやすくなった、前向きになった、リラックスして解放感を感じる、常用している精神安定剤の量が減った、自分の心の声を受け取れるようになった、自分軸で生きられるようになった、気負いなくシンプルになった、眠っていた才能や可能性が出てきた等の嬉しいお声が、年々増えております。

　2011年は、東日本大震災がありました。さらに2020年は、コロナウィルスにより世の中が揺れております。こうした不安の多い世の中では、多くの方々が心の落ち着きや癒しを求めていらっしゃると思います。

　そうした方々はもちろんのこと、仕事を含む人生の大切な場面で、気負うことなく心や身体を解放し、「本当の自分の声と姿」で素直に自己表現できるよう、呼吸法の体操と発声練習にカウンセリングを加味した私の魂のヴォイストレーニングを、たくさんの方々に知っていただき、お役に立てていただければと願っております。

小　嶋　　康　子

メソード理念

赤ちゃんは知っている
〜右脳と左脳を覚醒させる「野生の呼吸と声」

　大人になると、赤ちゃんの頃の呼吸と発声を忘れてしまう人がとても多いのですが、実はこの呼吸と発声を思い出すことで、本当の深い呼吸と声を蘇らせることができます。その結果、人生を大きく変化させ、飛躍させることが可能になります。

　私はこの呼吸と発声を20年以上前から、「野生の呼吸と声」と呼ん　でいます。そして「野生の呼吸と声」のコントロール方法を多くの人々にお伝えし、本当の人生探しや才能開花など、さらなる人生の飛躍に利用していただいております。

　メソード理念の特徴は、まず大人になる過程で眠ってしまった体の奥の筋肉を、呼吸の体操と発声練習で覚醒させます。同時に体の変化とともに、独自の指導方法により心身の感覚も磨いていただきます。すると、忘れてしまった赤ちゃんの頃の呼吸と発声が復活し始めます。その結果、波動が上がり右脳を活性化させ、野生の本能が蘇りやすくなります。年齢に関係なく潜在意識の蓋が開き、気づきやインスピレーションが受け取りやすくなります。さらに眠っていた才能や能力が溢れ出し、ときには驚くほどおもしろい可能性が飛び出すこともあります。
　また左脳もより刺激されるので、客観的に分析し、判断する能力が上がります。ひいてはレベルアップされた右脳と左脳の両方を上手に使いこなせるようになり、深い洞察力とともに自分軸が確立され、人生は必ず豊かな未来へと動き出します。

　頭でコントロールすることも大切ですが、体の感覚でコントロールすることも覚えたほうが早く人生が変化し、スムーズに望む結果にたどり着ける場合があります。

　尚レッスンでは、医学、脳科学、物理学、心理学、精神世界の側面からもわかりやすく説明させていただいております。